「ミドルシニア」をキーワードに、企業の枠組みを超え、ナレッジや経験値を蓄積して新たなマーケットを創造し、現状を超えてゆくための共同体として設立された「超ミドルシニアコンソーシアム」。その東日本勉強会第3回が10月3日(金)、本コンソーシアムを運営する株式会社グライダーアソシエイツのオフィスにて開催されました。
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今回プレゼンテーターを務めたのは株式会社パソナグループのNATUREVERSE総本部事業推進本部担当ディレクター・宮地雅典氏。前職である株式会社カゴメで立ち上げ、同氏の退職後も発展し続けている「野菜摂取推進プロジェクト」、現職での「Plant Based Lifestyle Lab」と、これまで企業間の垣根を超えたプロジェクトで社会課題の解決に挑んできた宮地氏。今回の勉強会では、その経験をもとに『社会課題解決に挑戦する「共創」の極意』というテーマで議論が行われました。

カゴメ時代に各地の支店に赴任して取り組んだことやそこから生まれた成果を振り返ったのち、話題は今回のメインテーマである「共創」に。宮地氏は「VUCA時代において、異なる知識や経験を持つもの同士の協力が必要」だと説きます。カゴメで立ち上げた「野菜をとろうキャンペーン」では賛同企業20社と連携しながらさまざまなプロジェクトを発信し、一般には認識されていなかった「野菜不足」という課題に取り組み、また、現在パソナグループで取り組んでいる「Plant Based Lifestyle Lab」では53社でコンソーシアムを組織し、産官学で連携をしながらPlant Based Foodの普及を続けています。このように他社と「競合」ではなく「共創」することが、プロダクトブランドとコーポレートブランドの乖離が進んでいるといわれる現在において、市場開拓、ひいてはブランド価値の向上や認知の拡大につながっていく、という言葉に、参加者も大きく頷いていました。

最後に掲げられたのは、好きな言葉であるという「無敵」。この言葉は「どんな敵にも打ち勝つ」という意味ではなく、「誰とでも仲良くなり、みんなが味方になる」「そもそも敵を作らない」ということだと宮地氏は言います。これまで社内外で築き上げてきたネットワークが財産だというとおり、多くの人々と連動しながら新たな市場や価値観を生み出してきた同氏の示唆に富んだお話に、参加者からも質問が続出。終了時間を過ぎても、活発な対話が繰り広げられました。
「超ミドルシニアコンソーシアム」では今後も勉強会を実施予定。詳細はコンソーシアム公式サイトにてお知らせしていきます。